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いのちの木の教会の視野

最近、香港は大きな緊張感に包まれています。香港特別行政区政府が提案した「逃亡犯条例」改正案に対して大規模なデモが起こりました。さらに、それにより社会が分裂してしまう危機に陥っています。6月13日(木)に行われた月毎の祈祷会で私たちは心ひとつにして香港の上に平安があるように祈りました。そして、感謝なことに香港行政長官は逃亡犯条例を先送りにすると6月15日(土)に発表しました。そして、6月18日、林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は公の場で再び謝罪をし、次回の審議の際には慎重に行うと約束しました。

今回の事件はたくさんの対立と論争を引き起こしました。いのちの木の教会である私たちは、今回の問題からどのような気づきを得、これについて何を考えることができるでしょうか?
「逃亡犯条例」によって国内の不和が生じたのは、香港の人々が中国政府とその司法制度を恐れ、不当な裁判で中国本土に移送されるのではないかという懸念を抱くことによるものだと思います。彼らが感じている恐れは理解出来ます。もし改正案が適切な考えと理性によって提案されたものであったなら、人々はここまで大きく揺り動かされることはなかったでしょう。

いのちの木の道には「真理の前に恵み」があります。政府は恵みと理解をもって香港の人々の恐れ、彼らの感じている事を考えて方針を決定していくべきだと思います。また市民である私たちとしては、信頼をもって政府とコミュニケーションをとっていくべきです。政党同士もお互いを尊敬し、一致するように歩みよるべきです。

6月16日に行われた「ワンウェイ保護者集会」で、私は兄弟姉妹の皆さんにデモに参加した子供達や家族に対し批判や批評をしないように励ましました。非難するかわりに、私たちは神様を愛していること、また香港を愛していることを信じるべきです。
また勇気をもって意見を平和的、また合法的な方法で表した若者たちに感謝をするべきです。同様にデモに参加した人達も、デモに参加しなかった人々を非難するべきではありません。
私たちは分裂を起こすべきではありません。そして、二つに分裂してしまうような取り組みをしてはいけません。私たちは受け入れる心と敬意をもって真理を保とうではありませんか。

最近では日曜礼拝で「いのちの木シリーズ」をメッセージしています。いのちの木の教会として私たちは政治的な立場をとりません。しかし、私たちは真理を持ち神様の御言葉を信じ、いのちの木といて生きていきましょう。

愛する兄弟姉妹の皆さん。神様は全てを支配しておられます。「まことに、主が仰せられると、そのようになり、主が命じられると、それは堅く立つ。」香港政府が香港の運命を決めるのではありません。神様だけが歴史を支配しておられるのです。私たちは祈り続けましょう。香港の上に神様の完全なる御心がなされるように、そしてこの街に本当の平安があるようにと。

■【2019.06.23】ジョシュア•チャン師
本稿は611霊糧堂週報937号より抜粋