2年前の6月9日、香港では逃亡犯条例に反対する大規模なデモがありました。そして2年経った今、この社会運動に参加した若者たちは、訴えられ、そして刑務所に送られています。幾人かの若者たちは、香港を離れる事を余儀なくされ、先が見えない状態です。この社会的運動により、多くの親子の関係が引き裂かれてしまいました。幾人かの父親たちは、子どもたちの過激な言動により、子供と関わることも会話することも断ってしまいました。
このような状況にどう対応するべきでしょうか。二つの世代が断絶するその時、両親はどのように神様についていけばいいのでしょうか?
親である私達にも若い頃がありました。私たちは、若い人たちの気持ちや考えを理解し、彼らとのコミュニケーションの仕方を学ぶべきです。もし皆がそれぞれ自分の立場を主張し、そして反対の立ち場の人たちの気持ちに耳を傾けないなら、会話をする事は到底不可能です。関係を修復する事はさらに難しくなります。最近、私たちは「兄弟たちよ、家に帰ろう」という本の執筆を終えました。この本の執筆するにあたって私が感じたのは、人は何十年生きても、自己中心のままで、他人の気持ちが分からないこともあり得るということです。男が家に帰るためには、まずは自分の感情を脇に置き、次世代の気持ちを聞いてあげることを学ぶことです。
最近、朝のディボーションで2サムエル14章を読みました。息子アブシャロムが長男である兄を殺したことを、父ダビデ王は悲しみます。彼は後に、アブシャロムが帰ってくることを許しますが、口もきこうとしませんでした。このように、子育てにおいて過ちに次ぐ過ちを重ねた結果、ダビデ王は息子に反乱を起こされてしまいます。
ダビデは父親として、アブシャロムの気持ちを聞いてあげるべきでした。彼の妹が長兄によって犯された時に、父王が沈黙したことに対する深い憤りを、分かってあげるべきでした。私たちは父親として、子供の言動や思考に同意できない時でも、ネガティブな感情に陥ってはなりません。愛を持って彼らとコミュニケーションを取り、彼らの気持ちを聞いてあげて、彼らを受け入れ、真理を教えてあげるべきなのです。
社会運動による二つの世代の断絶に面して、親たちは真理の前に恵みを示し、どちらが正しいかという口論はせず、彼らを責めてもいけません。子どもたちを受け入れ、犠牲を払い、共に結果を負うことです。
愛する兄弟姉妹、私達は次世代と共に祈るべきです。両親の心が子どもたちに向けられ、子どもたちの心が両親に向けられますように。私たちの世代が次の世代を暗い谷間から導き出し、心を一つにして手に手を取って歩むことを願います。そうすれば必ず天の父の祝福が降りてきて、この地を変えてくださるでしょう。■【2021.06.13】
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